学校図書株式会社　ご担当者様に伺いました。

デジタル教科書開発にあたり、どのような課題がありましたか？

小学校の教科書が23年度より改訂されることに伴って、教科書のデジタル版教材について検討をしておりました。 開発を依頼する際は、開発着手から完成までの期日が限られているため、機動力が一番の課題でした。 また、ソフト開発ですので、教材としては相当なコスト高が予想され低コストで作成できることも条件としました。
さらに、新分野なので教材ソフトの実績があることも重要でした。

ロゴスウェアに開発を依頼した決め手は何でしたか？

以前より理科の教科書でFLIPPERを利用しておりました。
FLIPPERは動画も簡単に設定できるので、実験動画を組み込んで理科のデジタル教科書として大変有効活用できるのです。また、他社の電子ブックではグローバルセキュリティの問題が出てしまったのですが、FLIPPERではその問題が生じず、アイドックの著作権保護にも対応していました。

今回の国語のデジタル教科書においても、FLIPPERは、デジタル版のツールとして好適と思われました。一番の決め手は、同業他社の辞書での電子ブックソフトを開発された実績があったことです。コスト的には予想より若干高額でしたが、実績とWebサイトを拝見して、大変信頼が置けそうであると判断をいたしました。

デジタル教科書としての仕上がりはいかがでしたか？

機能としては、他社のデジタル教科書よりシンプルな作りにしてあります。
複雑な機能を搭載するより、本当に使える機能に絞ったほうがよいとの考えですが、綺麗にまとまったと思っています。操作バーの作りなどもわかりやすく申し分ないインタフェースに仕上がりました。

また、文章を朗読してくれたり、漢字の書き順の再生など国語教科書の課題がいくつかありましたが、それらの課題を克服し、高い品質で実現していただけました。

デジタル教科書導入後、周りの反応はいかがですか？

授業の実践結果などはまだ入ってきておりませが、先生方の反応については、使い易いという声を数件いただいております。 著作権保護のためのKeyringFlashにて作成いただきましたが、特に問題はなかったようです。

ある学校において、その地域でパソコンに制限がかけられているところは、FLASHのバージョンが低くて閲覧できないこともあったようですが、管理者アカウントを発行していただき解決しております。

ロゴスウェアの仕事の進め方はいかがでしたか？

開発はもとより、その後の内容のチェック体制が素晴らしいと思いました。
バグフィックスもそうですが、教材の内容にまで検証をいただきました。

今後のご計画がありましたら教えてください。

今後は、中学校英語の平成24年度版デジタル教科書の開発をお願いする予定です。
国語とは違い、やや複雑な機能になりそうですが、今回の開発実績を拝見しておりますので、安心してお任せできます。