動画×SCORMで学習効果アップ!離脱を防ぐ心理学的アプローチとは?
ロゴスウェアの大森です。
「この動画、最後まで見てもらえるかな…?」
――社内研修や教育用に動画を作っていると、こんな不安がよぎりませんか?
「せっかく作ったのに、途中で離脱されたら意味がない…」
――どうすれば“飽きさせない”動画になるのか、つい考えてしまいますよね。
もちろん演出は効果的ですが、実はそれ以上に『構成』と『学習設計』が、視聴者を飽きさせないカギとなります。
本記事では、動画のSCORM化と教育心理学の観点から“飽きさせない動画学習”のポイントを紹介します。
長い動画はつらい……理由は「脳のキャパシティ」にある!
たとえば、1時間の動画。
見る前から「…ちょっと長いな」と思いませんか?
人間の脳が一度に処理できる情報量には限りがあります。
これは認知負荷理論という心理学の考え方でも説明されています。
Sweller, J. (1988). Cognitive load during problem solving: Effects on learning. Cognitive Science, 12(2), 257-285.
(参照元: ERIC – Cognitive Load Theory and its Relation to Instructional Design)
簡単に言うと、情報量が多すぎると、脳が疲れて集中できなくなるのです。
それが、「途中で飽きてしまう」「最後まで見られない」という状態を引き起こします。
解決法は、「動画を小さく切る」こと
対策はとてもシンプル、動画を分割することです。
動画は以前の記事でも記載しましたが、15分以内をオススメします。
とはいえ、どうしても長くなる場合もありますよね。
そのときは、動画にチャプター(目次)を入れるのが効果的です。
たとえば、YouTubeで似たような1時間動画が2本あったとして──
- 片方は動画のざっくりした説明だけ
- もう片方は「〇分〜:イントロ」「〇分〜:事例紹介」などチャプター付き
……どちらを先に見たいと思いますか?
きっと、多くの人が後者を選ぶはずです。
理由は単純で、「飛ばし見できる」「視聴範囲を事前にコントロールできる」から。
SCORMで動画に“分かりやすさ”と“続けやすさ”を
SCORMとは、LMS(学習管理システム)で学習進捗を記録・管理できる標準規格のこと。
「どこまで進んだか」などをしっかり記録してくれます。
例えば、
「今日は最初のチャプターだけ見よう」「次は続きから再開しよう」
──そんな柔軟な学習スタイルが、自動で記録されて実現できるのです。
これだけで、学習者にとっての“ハードル”がぐっと下がります。
学習を「ゲーム化」してモチベーションアップ!
さらに、SCORM化がもたらすもう一つの力。
それが「ゲーミフィケーション」です。
これは、「ゲームのような仕掛けで、学習を楽しくする」考え方。
SCORMで進捗が可視化されると、「ここまでできた!」「あと少しで完了だ!」という達成感が得られます。
Hamari, J., Koivisto, J., & Sarsa, H. (2014). Does Gamification Work? – A Literature Review of Empirical Studies on Gamification. Proceedings of the 47th Hawaii International Conference on System Sciences, Hawaii, USA, January 6-9, 2014.
(参照元: ResearchGate – Does Gamification Work?)
多くの研究が示しているように、こうした視覚的な「進捗表示」は、
学習者の内発的なモチベーションを高める強力な要素になります。
SCORM教材ならLMSとの組み合わせで確認テストの結果や得点も記録できます。
「わたし、ここまで理解できた!」という小さな成功体験が、
次の学習への一歩を後押ししてくれるのです。
動画学習をもっと効果的に、もっと続けやすく
SCORM化は単なる“記録のための機能”だけではありません。
- 学習を自分のペースで続けられる
- 達成感でモチベーションが上がる
- テストなどと組み合わせて複合的に理解と復習を行える
…つまり、学習者の心理に寄り添った設計が可能になるのです。
SCORM化、もっと手軽に始めてみませんか?
ロゴスウェアでは、動画を送っていただくだけでSCORM化できるサービスをご用意しています。
すでにLMSをお持ちの方はもちろん、
「そもそもeラーニングって何から始めれば…」という方もご安心ください。
ロゴスウェアでは、初心者の方でも扱いやすいLMS もご提供していますので、1から是非ご相談ください!
制作、是非ご相談ください
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