【第1回】「URLひとつだけ」が顧客の課題解決に変わる!教材作成を成功に導く、制作現場のリアル
eラーニングシステム(LMS)を導入したものの、
「教材を作る時間がない」「専門的な内容すぎて構成が思いつかない」
……そんな悩みを抱えていませんか?
「内製化」の壁にぶつかり、管理業務で手一杯になっている教育担当者様へ。
今回は、ロゴスウェアの制作・運用支援チームで、数々の難題を解決してきた大森さん(ソリューションサービス担当)に、実際のプロジェクトの裏側を聞きました。
プロフィール/PROFILE
大森(ソリューションサービス グループ)
ロゴスウェアの制作・運用支援担当。「作りたいけれど作れない」というお客様の悩みに寄り添い、原稿作成からツールの技術的なカスタマイズまで、柔軟な発想で解決策を提案する。

Contents
依頼された資料は「URLひとつだけ」。
そこから始まった挑戦
── 本日はよろしくお願いします。早速ですが、大森さんが担当された中で「これは難しかった!」という案件について教えてください。
大森: よろしくお願いします。特に印象に残っているのは、ある医療機関様からのご依頼ですね。
「10代の若者に向けた、ある精神障害に関する啓発クイズを作りたい」というご相談でした。目的は、世間に広まっている誤った情報を正して、適切な行動へ導くこと、さらに、そのクイズの結果を学会での「年代別意識調査」のデータとして使いたいということでした。社会意義が大きく、大変やりがいを感じました。
── 学術的な内容ですね。お客様からはどのような原稿をいただいたのでしょうか?
大森: それが……いただいたのは「学会ホームページのURL」だけだったんです(笑)。「ここを見て、問題をイチから作ってください」という、素材がほぼない「ゼロベース」からのスタートでした。
── URLだけですか!? それは通常の制作会社なら断られそうな案件ですね。
大森:そうかもしれません。でも、お客様はお忙しい医療従事者ですし、教育コンテンツを作るプロではありません。そこで私たちが「パートナー」として動く必要がありました。
まず行ったのは、私自身がその分野の情報を徹底的にインプットすることです。いただいたURLだけでなく、厚生労働省や関連機関の情報を読み込みました。さらに、「若者がどのような誤解を持っているか」を知るために、インターネット上のコミュニティサイトなどでターゲット層のリアルな感覚もリサーチしました。
── なるほど、専門知識とユーザー目線の両方をインプットしたわけですね。
大森:はい。クイズ制作で一番難しいのは「正解」を作ることではなく、「ターゲットがつい選んでしまいそうな、もっともらしい不正解(誤答)」を作ることなんです。もちろん、医療にかかわる内容ですので作成したコンテンツはお客様に厳重にチェックしていただきました。「医学的な正しさ」はお客様に担保していただき、私たちは「若者に刺さるコンテンツ」に全力を注ぐ。この役割分担がうまくいった事例でした。
「名前はいらない、年代が知りたい」。
エンジニアを巻き込んだ技術的解決
── 泥臭いリサーチ力ですね。ただ、今回の案件は「学会での調査データ」としても使う必要があったんですよね?
大森: はい。そこでもう一つ、技術的な壁がありました。 簡易LMS(学習管理システム)である、LOGOSWARE スコアは「誰が(氏名)が、何を、いつ、受講したか」を記録するものです。しかし、お客様の要望は「個人名は取得せず、年代(10代〜60代)と性別のデータだけを匿名で収集したい」というものでした。
── ツールの標準機能では対応できない要望ですね。
大森: そうなんです。そこで諦めるのではなく、社内の開発エンジニアに相談しました。
エンジニアの協力を得て、LOGOSWARE スコア機能の「名前入力欄」を「年代・性別の選択肢(プルダウン形式など)」に改造(カスタマイズ)してもらったんです。これにより、個人情報を取らずに属性データだけを追跡できる仕組みを実現しました。
── コンテンツの中身だけでなく、システムの裏側まで調整したのですか?!
大森: 「ツールを売って終わり」ではなく、「どうすればお客様の目的(今回の場合は調査データの収集)を達成できるか」を考えるのが私たちの仕事ですから。このコンテンツは数年にわたり使用される大変喜ばしい結果となりました。
COLUMN
もし今、同じ依頼が来たら? 最新ツール「THiNQ Xe」活用術
── 当時はすべて手作業だったそうですが、今ならもっと効率的に作れるのでしょうか?
大森: はい、現在はロゴスウェアのテスト作成ソフト『THiNQ Xe』に「AI問題作成機能」が搭載されています。もし今、同じ依頼をいただいたら、あるいはご担当者様がご自身で作られるなら、AIを活用して大幅に時間を短縮できます。
── AIはどのように使うのですか?
大森: 『THiNQ Xe』のAI機能を使えば、以下のステップでクイズの「たたき台」を瞬時に作成できます。
- ターゲット設定: 「10代の若者」などを入力
- 目的: 「誤った知識を正し、適切な情報を啓蒙していく」などを入力
- 元となる情報: 参照させたいテキストやテーマを入力
AIはターゲットに合わせた言葉選びや、興味を引きそうなトピックを提案してくれるので、ゼロから文章を考える苦労がなくなります。
── それなら内製化も簡単そうですね!
大森: ただ、一つだけ注意点があります。AIは時に「もっともらしい嘘(ハルシネーション)」をつくことがあります。ですので、「情報の正誤確認(ファクトチェック)」だけは、必ず人間の目で行ってください。 「骨組み作り」はAIに任せ、人間は「内容が正しいか」「自社の方針に合っているか」を確認する最後の砦になる。これが、今の時代の賢い作り方ですね。
最後に:あなたの「困った」を、私たちに預けてみませんか?
── 最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
大森: 「教材を作らなきゃいけないけれど、資料が揃っていない…」「やりたいことはあるけれど、ツールの機能が足りない…」。そんな時こそ、私たちにご相談ください。
まずは、いただける情報から、最適な提案をさせていただきます。もちろん、「まずはツール(THiNQ Xe)を使って自社でやってみたい」という場合にも、弊社サポートチームがご支援いたします。
管理業務で手一杯のあなたを救う「パートナー」として。まずは、「こんなことできる?」という軽い相談からお待ちしています。
制作のご相談は、「お問い合わせフォーム」からお気軽にご連絡ください。
「制作サービス相談会(無料)」も承っております。
