株式会社キタジマ　桑山様に伺いました。

電子ブック制作の経緯について教えてください。

“電子書籍の制作”として官公庁の物品調達として公示されていた入札案件でしたが、その案件を精査していく中で“FLIPPERで制作された電子書籍と同等の品質を有すること”という一文がありました。御社のWebサイトを拝見させていただいた結果、電子書籍の制作ベースをPDFとすることができることと、制作そのものをアウトソーシングできることが分かりました。
このことから、社内作業でページレイアウトまでを行えば入札案件を満たすことができると判断し、応札した次第です。 結果、落札することができ、今回に至りました。

FLIPPERの評価できる点はどんなところですか？

閲覧がFlashベースのため、プラットフォームに依存しないことは大きな魅力です。
また、印刷成果物をPDF化の上でのWeb公開では書類を見る程度の感覚になりますが、Flashのアクションスクリプト3.0によるインタラクティブな操作感と、ストレスを感じない軽快な動作は閲覧者側に驚きと喜びを与えることでしょう。
社内のデモンストレーションでも大変評価が高く、営業サイドからは電子書籍の制作案件において、今後積極的に対応したいとの方針に相成りました。

お客様のご反応はいかがでしたか？

制作前の打ち合わせ時にFLIPPERで制作されたデジタルブックを掲載しているWebサイトや、納品前の検収用データを確認いただいたときに、驚きと同時に喜びの声が上がりました。
今回のデジタルブックでは通信社から購入した報道写真を多数使用しており、改ざんや複製を防ぐセキュリティの確保が絶対条件でした。HTMLでの公開ですとこれらの問題への対処には限度があり、セキュリティの確保やコントロールが柔軟にできるFLIPPERは非常にありがたい存在と感じています。

制作サービスの納期、価格感はいかがでしたか？

納期については、われわれ印刷業の感覚で“短納期による制作が当たり前”という環境からすれば、１日でも早くしていただけるとありがたくも感じますが、この業界では“事故”という言葉を極度に嫌うことからも、多少の余裕を持たせる意味で今の納期設定でもよろしいかと思います。
価格については依頼が初めてで、あまり比較をする余裕がなかったことも事実です。
中にはFLIPPERを用いて制作する会社で相当廉価な設定をされているところもありますが、多少割高でも“制作ソフトを開発されている会社が行う制作サービス”という安心料として考えれば、決して高いものではないと思っております。

ロゴスウェアの仕事の進め方はいかがでしたか？

メールで数回のやり取りだけで制作が完了しましたので、淡々と事務的ではありますが、機械的に生成されたメールでのやり取りではありません。文章の後ろに“人”と“人”がやり取りしている、丁寧な印象を感じとることができました。