展示作品をデジタルブックで紹介
公益財団法人 つくば科学万博記念財団
1985年に開かれた国際科学技術博覧会(科学万博-つくば’85)を長く後世に伝えると共に、科学技術の普及啓発や国際交流を促進するつくば科学万博記念財団。その拠点である「つくばエキスポセンター」は、世界最大級のプラネタリウムや科学・技術に関する体験型の展示物を備え、見て、触って、楽しく学べる科学館です。
2012年夏より、展示場で「世界の科学技術の発展と切手」をデジタルブックで見ることができます。
※展示場にてデジタルブックを公開中
つくばエキスポセンター 西島様に伺いました。
世界中の切手がいざなう「人類の歴史と発展」
1985年のつくば科学万博から25周年を記念して、2010年に切手展「切手でみる20世紀科学技術の発展」がつくばエキスポセンターで開催されました。その時のデータと切手コレクターの皆様から更なる協力を得て、世界中の切手を用いた新展示「世界の科学技術の発展と切手」を制作することになりました。
子供から大人までの来館者が閲覧することを考え、どのような見せ方がよいのか検討しました。約1000枚の切手を利用した、膨大なデータがわかりやすく整理され、パソコン上で操作しやすい必要がありました。
宇宙、地球、物質… テーマで見る美しい切手
「世界の科学技術の発展と切手」は、世界中で発行された切手の中から、科学技術に関するものを選び、「宇宙」「地球」「物質」「生物」「豊かさへの道」「科学者」の6つのテーマで構成されています。 もちろん、最初から順に見ていくのもよいですが、テーマごとに文字や画像でインデックスがつけられれば閲覧者の興味に合わせてご覧いただくことができます。
また、芸術としても素晴らしい切手を見せるためのビューワーを考えると ロゴスウェアのデジタルブックFLIPPER が最適でした。デザインもシンプルな白・黒で統一され、すっきりしたデザインが揃っています。切手そのものが非常に映えるユーザーインターフェースで、オフラインでの閲覧にも対応していました。
切手のプリントを避けるためのカスタマイズ
貴重な世界の切手という性質上、紙媒体で印刷できるものはNGでした。
FLIPPERも標準では「印刷ボタン」が装備されていますが、各機能ボタンを「表示する/しない」が選択でき、使い手の希望により柔軟にカスタマイズできることを知りました。印刷ボタンやPDFボタンの非表示など、余計な機能は見せないことも私たちの希望どおりでした。
2012年夏、つくばから。そして全国へ
これだけのボリュームの切手、中でも「科学技術分野」の切手を収集し、科学史を楽しみながら見られる展示は珍しいと思います。文章を読みながら進めていくと科学の世界がわかるように構成しています。
多くの方にご覧いただくため、夏休みの時期にあわせ、7月21日からつくばエキスポセンターで展示を開始しました。まだ始まって数日ですので、これから来館者の反応をみながら今後の活用を考えていきたいと思っています。
また、展示公開に先駆けて、各地の科学館からは貸出要望もあり、早くも多くの反響をいただいております。今後は当館オリジナルの展示として、全国の科学館や博物館への巡回、貸出を計画することも考えています。
ぜひ、展示場に足を運んで科学技術の世界を楽しんでください。
*本記事は2012年5月に取材した内容をもとに構成しています。
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